クズ大学院生が修士論文を提出した話。

はじめに

お久しぶりです。アゼリアです。

タイトルにもある通り、どうしようもないゴミクズ大学院生の僕でも、提出締め切りまでに修士論文を執筆し提出することができました。

提出しただけでは修了するわけではないですが、一旦修論からは解放されたため万感の思いで筆を走らせています。

落ちこぼれの僕がいかにして論文を書き上げたか、その過程を振り返りとしてここに記そうと思います。

ですが、今後の社会を担っていくであろう未来ある学生の皆様には、参考にすることはお勧めしません。というより参考になりません。とあるクズ院生の修論奮闘記として捉えていただけると幸いです。

 

入学〜論文執筆活動開始まで

ゲーム・YouTube・アニメの三本柱を中心に生活していました。

途中でちょこちょこ就活もしていますが、全くやる気が出ずダラダラしていました。

(幸い、奇跡のかみ合いで内定をいただき就活は何とか終わりました。)

 

ちなみに、この時点で論文については、やってもない就活を言い訳に目を背けていました。ゼミで行われた進捗報告会では、「〇〇みたいな方向性でやっていこうと思います〜。」という感じで乗り切っていました。

 

論文執筆活動開始〜完成・提出まで

8月

夏休み開始。論文はここから始まる物語。

遅すぎる。ガチで終わってて危機感すらも感じませんでした。

1日を自由に使えるこの二ヶ月間を無駄にすることは、すなわち完全終了のお知らせを意味します。

 

とりあえず何から手をつければいいか分からなかったので、インターネットで修論について検索し、先行研究のレビューから始めました。

また、家では集中できないので、毎日大学まで通学していました(片道1時間半弱。最高気温約40℃。激重ノートPC必携。)。

朝から晩まで、ひたすら海外の研究論文漁ってはDeepLにぶち込み、参考にできそうな論文を探す日々でした。読んだ先行研究は、Googleドライブなどでまとめておくとよいでしょう。

読んでも読んでも何も理解できないため、関連する研究分野や手法については個人的に勉強して理解をしようとはしました(バカなので理解できず。)。

下旬にさしかかり、さらに論文に意識を集中させるため、TwitterYouTubeをアンインストールしました。ただ、Amazonプライムビデオだけは解放しており、帰りの電車内にてワンピースを2話分視聴することがこの時期の唯一の至福でした。

 

9月

夏休みもあと一ヶ月。

大量の先行研究レビューにより、ある程度研究の方向性が決まり、データを取り始めました。

しかし、ここでも壁にぶち当たります。

集まらないデータ。理解できない手法。1歩進むと見せかけてただ5歩ぐらい退がるだけの日々。

修論 やばい」、「修論 ゴミ」などを最も検索していた時期でした。

 

このままでは何も進まないしどういう方針を立てればいいか分からなかったので、意を決して指導教員の教授にアポを取り、赤裸々に現状を報告しようと考えました。

何の成果も得られていない現状を教授に伝えることについて、「こんな事わざわざ言ってもいいのかな」とか「怒られないかな」とか考える人がいるかもしれませんが、むしろそう言った状況は正直に話すべきです。お互いが進捗を理解することで、認識のズレがなくなり、現状に即したアドバイスをいただける場合があります。

実際に僕が教授と面談して現状は何も進んでいないと伝えた際、研究の目的や目標・モデルや手法の設定に至るまで、事細かに教えていただきました。

分からないことは曖昧にしてはぐらかすのではなく、はっきり分からないことを伝えることも大事だと思います。別に恥ずかしいことではありません。

 

とまぁこのように他力本願でここまで来たにもかかわらず、あたかも自力で研究が進んだと錯覚していました。これまでが悲報すぎたため、ちょっと良くなるだけで調子に乗っちゃっていました。しかし、夏休みが明けるここからが本番。当然のことながら、翌月以降地獄を見ることになります。

 

10月〜11月

やって来ました。修論中間報告。

教授や同期、先輩の博士の面前で自身の研究について報告し、一方的にボコされるイベントです。フランシスコ・ザビエルってこんな気持ちだったんだなと感じました。

教授たちに〇〇が分からないと指摘されたところについて、自分も完全に返答できないため、自分でも何言っているか分からなくなって混沌とした空間を生み出していました。

ですが自分なりに足掻き、報告会の目的を、どうしたら研究がうまくいくかを自然な流れで聞き出すことにシフトしました。愛のあるご指摘(笑)をまともに全て受け止めていたら気絶すると思ったので、この時間だけは頭の中から脳みそ抜いて話を聞いていました。

発表後は、聴衆から、こいつには触れてはいけないみたいな雰囲気が漂い、めちゃくちゃ気まずかったです。

その後は報告会で受けた指摘をもとに修正を施し、データを集めたり分析したりしていきました。この時期から今後を見据えて、研究背景や先行研究の章をちょくちょく書き始めることにしました。最初の方は、「論文を書く」という意識より「字数を稼ぐ」という意識で書いていました。継続して少しでも書き進めることが重要です。ちなみに、かさ増しにかさ増しを重ねた結果、宇宙に到達しました。

 

12月

修論もいよいよ大詰め。

レベルの低い研究を論理性のかけらもない文章でまとめる日々が続きました。

しかし決して立ち止まることはなく、自分を信じて突き進みました。

途中で数回教授と面談し仮定やモデルに関するアドバイスを得るなど、ここでも他人の力に頼ってある程度の論文を仕上げていきました。

 

この頃は自律神経もおかしくなっていて、全く眠れない日々が続き、夜中3時まで論文関係の作業をして約3時間横になり朝の6時に大学へ向かうという日々で毎日過ごしていました。マジで死ぬかと思いました。

 

1月

年始も年末の生活を継続しており、論文内容を充実させて体裁を整え締め切り2日前に提出しました。

製本化してからは、頂上戦争を終わらせにきたシャンクスのような形相で教務に持っていきました。これがいわゆる『論文色の覇気』とでも言うのでしょうか。

          

                     

\\\٩(๑`^´๑)۶////  この論文を提出しに来た!!!

                       

_人人人人人人_
> ドン!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

おわりに

ここには書き切れないほど壮絶な日々でしたが、何とか修論を書いて提出することはできました。よく「卒論は参加賞 修論は努力賞 博論は勲章」などと表現されますが、言い得て妙だなと思います。実際僕みたいなカスでも提出できたわけですから。正直質より量みたいなところはありました。

また、教授も仰っていたことなのですが、結果よりも研究の過程や論理性にもっと重きを置くべきです。冷静に考えて、学部から進学して1年やそっとで学術界に革新をもたらす研究なんて余程のことがない限りできません。なので、修論に対して勝ち目のない圧倒的に強大なバケモンみたいに捉えるのではなく、もっとシンプルに考えるべきだと思います。

 

修論に取り組む上で僕が大事だと痛感したことは、

  1. 絶対に逃げ出さないこと
  2. 報・連・相を大切にすること
  3. とにかく論文を書くこと

です。

まぁお前みたいなクズが何言ってんだって話ですけど、とにかく目を背けず足掻いてればいつかは何とかなります。そして、教授との関係を一定以上に保っていれば手を差しべてくれることもあるでしょう。(実際、僕は教授から、頑張っていることは伝わると言われて、具体的な解決策を教えていただきました。)

最後に関しては当たり前のことなのですが、最も重要なことです。雨が降ろうと睡眠不足であろうと夢の中であろうと論文を書くこと、それが一番大事です。終盤は理性も感性も捨ててロボットみたいに書いてました。

 

以上、僕の修論奮闘記でした。

前提として、僕は大学院生の中でも底辺中の底辺でクズ中のクズです。もしこれから修論を書こうとしている人がいたら、こんなクズ院生と同じ轍を踏まないでください。僕レベルに終わっている人はそういないとは思いますが。

 

最後に、僕みたいに安易な考えで大学院に進学するのはやめましょう。地獄見ます。ちゃんと目的があって研究したい分野が明確でないと、マジで取り返しのつかないことになりかねないので、慎重に決断してください(特大ブーメラン)。

皆様の研究を実りあるものとするために、これを参考にすることはご遠慮ください。