【PJNO2020 TOP32】†蛇でいてくれてありがとう 利根川スタンダード†

1.はじめに

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どうも、アゼリア(@azl_poke)です。

今回はPJNO2020で使用した構築の記事を書きました。

 

〈戦績〉

・Day1 

R1:〇〇 R2:〇〇 R3:〇〇 R4:×× R5:×× R6:〇〇 R7:××

4勝3敗 23位

・Day2

1回戦:××

(BO3でメンタルの弱さが露呈しました)

 

 

2.構築経緯

あれは5月末のことでした。徐々に学校の課題がキョダイマックスし始め、月末課題マックス構築に悪戦苦闘していました。そのため、6月に入ってから本格的に構築を考え始めました。

 

さあ構築を考えようと思い立ったところでしたが、僕は頭が弱く、何が強いか全く分からなかったので、その当時一定数環境に存在していた構築を書き出して使用することで、強い要素を探していこうと考えました。

〈使用構築リスト〉

ラプラス軸 ・ギャラドス ・カ・エールパ系統 ・セキタンザン軸 ・エルジュラ ・ガチトリル ・バンドリ ・ファントムビート ・雨 ・バナコータス ・GACT ・エースバーン軸

 

色々使ってみて得られたことは、

催眠技+DMエースが強力

ということです。

 

これは至極当たり前のことで、「時間を掛けてこれだけのことしか気づけなかったのかヨ」と思う方もいると思います。しかし、ほんの少しの気づきであっても僕にとっては大きな収穫でした。当たり前のことを改めて理解することは、自分が信頼して使う上でとても重要であると感じました。

 

まず催眠技についてお話しします。

僕はVGC2020において、いかに自分のダイマックスを有効に使い、相手のダイマックスを妨害できるかがとても重要であると考えています。そのため、相手のポケモンを眠り状態にすることでその条件を満たすことができると改めて認識しました。眠り状態は最速起きなどを考慮すると少ししかアドが取れない可能性があります。しかし、ダイマックスは3ターンの間†神†になれる仕様です。DMターンを最低1ターン稼げると考えると、過去世代に比べて採用価値が高いと思います。

 

現環境でよく使われる催眠技と主な使用ポケモンは、

①欠伸・・・f:id:azalea_vgc:20200526213039p:plainf:id:azalea_vgc:20200528153215p:plain

②催眠術・・・

③眠り粉・・・

 

この3つの催眠技の内、①は1ターンかかるものの確実に眠らせることができるため確定で採用することにしました。一方、②③のような即効催眠技は命中不安で運ゲ要素があり、僕自身あまり好きな技ではありません。しかし、ふとBO3形式において考えると、多少の上振れ要素を仕込むことは良いのではないかと思っていました。(悪魔と対峙する)

 

先述したとおり、欠伸を使えるポケモンとして、この指を使えてサポートもできるトゲキッスを採用することにしました。(催眠術に関しては後述します。)

 

次に、強い要素におけるDMエースについてです。

今回僕がDMエースに求めた要素は、『相手を圧倒するパワー』です。

 

そこでまず注目したのが、自信過剰ギャラドスでした。相手を倒すことで自身を強化でき、ダイジェットをタイプ一致で打ちながら横のポケモンの素早さも上昇させるシンプルな強みが好きでした。

色々試している中で最も感触が良く、PJNO本戦に持って行こうと考えていました。

しかし、リベロエースバーンが解禁され、それに強いパッチラゴンが増殖したり、威嚇を振り回されることに対する対応、トリルされた時の対応に頭を悩ませ、結局思いつくことなくお蔵入りになりました。(実際、本戦でギャラドスが暴れていた様子を見て、構築力の格差を感じました。)

 

そして次に考えたポケモンが、ドラパルトでした。サポート型のトゲキッスを採用することが確定していたため、相性の良いドラパルトはすぐに浮かびました。

さらに、先述したパワーを増強させる+BO3において幅広い立ち回りを実現するために龍の舞を採用しました。

 

この段階で、構築の軸としてドラパルトを通すというプランを想定しました。

そこで次に、先発からでも後発からでもドラパルトを動かしやすくするために、盤面を作ることのできるポケモンを探しました。

 

そのポケモンが襷バンギラスガオガエンでした。

バンギラスは悪戯心が無効であったり、岩雪崩といった優秀な範囲技、広い技範囲、挑発等の補助技を持ち合わせているため、先発適性があります。さらに、後発でドラパルトと並べることでビートダウンができるため、もってこいのポケモンでした。

ガオガエンは威嚇・捨て台詞によるデバフ、猫騙し、フレドラ等の炎打点として貴重であったため、これまた即採用に至りました。

 

こうして構築の大まかな軸が決定しました。(

 

 

そしてここからは、補完枠を探しに行きました。

  

まず考えたのがトリックルーム展開でした。

理由として、

  1. 最初にトリル下で荒らして、トリルターンが切れるタイミングでDMドラパルトが暴れて勝ち
  2. 最初にDMドラパルトで暴れて、詰めでトリルを展開して締める

この2種の勝ち筋牛丼を用意することができるからです。

 

詰めで使うことも考慮して、トリルエースとして呪いカビゴンを使用しました。また、バンギラスガオガエンカビゴンと、威嚇の影響をモロに受けるため、威嚇を逆に利用できる勝ち気ゴチルゼルをトリル要因として採用しました。

実際に使ってみると、そもそもトリックルームをはらずにカビゴンを選出することが多かったため、カビゴンはそのままでゴチルゼルの枠を変更することにしました。

 

さらなる補完枠を探している最中、ふと多少の上振れ要素が欲しいと感じ始め、催眠ミロカロスを考えました。最初はとぐろ催眠でしたが、相手のトゲキッスフシギバナに上を取られるのが嫌で諦めかけていました。

ついに自暴自棄になってしまい、「もう素催眠でよくネ?」と思って臆病HS素催眠ミロカロスを使ったところ、想像以上に強く、真剣に考察することにしました。(悪魔と対話する)

 

先にも言ったとおり、僕は使う側でも使われる側でも素催眠が嫌いです。そのため、使う側に回るならば催眠を正当化する方法が必要であると考えました。そこで、ミロカロスに空振り保険を持たせることで、「一回外しても、二回打ったら当たるやろ~」的な感覚で上振れを狙いやすいと感じました。(悪魔と和解する)

もちろん催眠術を振り回すことに特化しては安定しないので、保険とのシナジーを考えて濁流、HP維持のための自己再生、横に並んだポケモンのパワーを上げられる手助けを採用しました。

 

「この6体で完成!」と思って立ち回りを煮詰めていたところ、トリックルームがないせいでカビゴンが技の追加効果を引きまくり運負けしやすい、エースキザンに安定しない、相手のドリュウズの処理が面倒くさいということに気付きました。(大会3日前)

 

そのため、カビゴンの枠を変更した方が良いと考え、完全な対策にはなっていませんが型破り弱点保険ドリュウズを採用しました。特性が砂かきではないことに関して、バンギラスがAS襷型であるため砂状態を維持しずらい+水ロトムミミッキュを考慮すると型破り以外考えられませんでした。弱点保険や剣の舞による火力UPでの切り返し、ドリュキッスのシナジー、DTsand偽装等、この構築とマッチすると思い採用しました。大会が間近に迫っていたことから、完全に納得した採用ではなかったしろ、補完として悪くない性能でした。

 

 このような経緯で6体のポケモンが決定しました。

 

 

長くなりましたが、続いて個別解説に移ります。

 

 

3.個別解説

 〇ドラパルト

https://www.serebii.net/swordshield/pokemon/887.png

 

持ち物:命の珠

特性:クリアボディ

性格:意地っ張り

実数値:189-187-96-*-96-170

努力値:H:204 A:236 B:4 D:4 S:60

技構成:ゴーストダイブ ドラゴンアロー 鋼の翼 龍の舞

 

H・・・10n-1

A・・・11n

S・・・100族抜き抜き抜き

 

『パワー』を求めた結果、漢の珠HAドラパルトになりました(性別は♀)。ドラパルトを通すことが勝ち筋なため、HP管理が大切でした。

空を飛ぶやアクロバットのような飛行技ではない理由は、ミロカロスをダイスチルで固めて詰めるルートを用意していたためです。もしドラパルトのDMが有効に機能しないと判断した場合、横のポケモンを即ミロカロスバック+ダイスチル連打でミロカロスを要塞化するというプレイングが可能となります。

ミロカロスのBを上昇させると、一体で詰ませることができるだけでなく、催眠術チャンスを生み出し、その隙にドラパルトが攻撃or龍舞ができるため効果的でした。

 

 

トゲキッス

https://www.serebii.net/swordshield/pokemon/468.png

持ち物:リリバの実

特性:強運

性格:図太い

実数値:191-*-161-140-135-102

努力値:H:244 B:252 S:12

技構成:マジカルシャイン この指止まれ 欠伸 守る

 

進研ゼミにも出てきたような何の変哲もないHBトゲキッスです。ほぼ全ての試合で選出しました。

リリバの実は、エースバーン等の鋼技に対する切り返しとして重宝しました。

本当に何も言うことがないのですが、とても強かったです。

 

 

バンギラス

https://www.serebii.net/swordshield/pokemon/248.png

 

持ち物:気合の襷

特性:砂起こし

性格:陽気

実数値:175-186-130-*-121-124

努力値:A:252 D:4 S:252

技構成:岩雪崩 ダメ押し 馬鹿力 挑発

 

よくいる襷バンギラスです。特に何も言うことがありません。

 

ただ、ダメ押しの枠は、100%鬱憤晴らしの方が良いです。

ドラパルトと並んだときにシナジーがあると考えて採用しましたが、有効に働く場面は一切なかったです。後の祭りですが、鬱憤晴らしの採用を考えた時もありました。しかし、鎧の孤島にいると異常に酔う+ゼラオラが強すぎて全くレイドを更新できないという理由でヨロイ鉱石が足りず、試す余裕がありませんでした。また、リアルの友達にヨロイ鉱石を乞食したところ、一瞬で断られたためやむなく採用を見送りました。

 

 

ガオガエン

https://www.serebii.net/swordshield/pokemon/727.png

持ち物:フィラの実

特性:威嚇

性格:意地っ張り

実数値:202-149-122-*-120-91

努力値:H:252 A:4 B:92 D:76 S:84

技構成:フレアドライブ DDラリアット 捨て台詞 猫騙

 

HB・・・ー1陽気珠アイアントのダイアース耐え

     ー1陽気珠エースバーンの飛び膝蹴り75%耐え

HD・・・特化珠フシギバナのダイアース75%耐え

S・・・最遅ミミッキュ+1

 

絶妙な数値をしているため確定耐えまで振り切るのではなく、ある程度振り分けることで対応範囲を広げました。HB方面で、環境から駆除されてあまり見なくなったアイアントを意識している理由は、当たると想定していなかったのですが当たると面倒なので一応ケアしたかったからです。今思うと、環境に多かったエースバーンやフシギバナを意識した調整にした方が良かったですね。

7世代の経験上、僕はある程度Sに振ったガオガエンが好きなので、実数値91まで振りました。

大会では悪技を鬱憤晴らしにしている人が多数いましたが、僕はDMしないときに威力の高いDDラリアットの方が好感触でした。

 

8世代に入っても唯一無二の性能をしており、ぴえん通り越してガエンって感じでした。 

 

ミロカロス

https://www.serebii.net/swordshield/pokemon/350.png

 

持ち物:空振り保険

特性:勝ち気

性格:臆病

実数値:202-*-100-120-145-146

努力値:H:252 B:4 S:252

技構成:濁流 催眠術 自己再生 手助け

 

もうヤっていく気しかないミロカロスですが、隣のサポートをしたり、相手を詰ませたりするなどの活躍をしてくれました。

技構成は、濁流/催眠術/自己再生まで確定で、最後の枠を悩んでいました。とぐろだと仕上がるまでに時間がかかる。凍える風は相手のSを下げたところで追随するポケモンがいない。冷凍ビームは火力に振っていないので弱すぎる。このような理由で却下していたのですが、横にドラパルトが並ぶことが多かったため、パワーを増強させ、相手の想定外の火力が出せる手助けが良いと考えました。本当にドラパルトと相性しか感じなかったポケモンです。

 

 

ドリュウズ

https://www.serebii.net/swordshield/pokemon/530.png

 

持ち物:弱点保険

特性:型破り

性格:陽気

実数値:191-161-101-*-86-154

努力値:H:44 A:44 B:164 D:4 S:252

技構成:地震 アイアンヘッド 剣の舞 守る

 

HB・・・陽気ドリュウズのダブルダメ地震耐え

     陽気珠ドラパルトのダイホロウ87.5%耐え

 

ボックスにいた個体を引っ張り出してきただけなのですが、陽気珠ドラパルトのダイホロウ確定耐えまで振った方が良かったと思います(調整をした時の僕は何を考えていたのでしょうか。)。素直にEdu配分にしましょう。

基本的には先発ドリュキッスで並べるか、最後の締めとして使いました。

このポケモンも、ミロカロス要塞のトリガーとなるポケモンとして、DMすることがありました。

この枠は若干煮詰め切れておらず、他にも試す余地はありましたが、そこそこの活躍をしてくれました。

 

 

4.基本選出

特定の選出パターンはなく、いかにしてドラパルトを通すかに注力して選出をしました。

一番多かった選出は、

先発: 後発:

または、

先発:(or) 後発:(or

です。

 

 

5.最後に

長々と書いてきましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。

僕は文章作成能力が乏しいため、ダラダラと書いている感が否めないのですが、構築を作る上で考えていたことはおおよそ書けたかなと思います。

 

PJNOの結果として、Day2に進めたことは個人的には嬉しいのですが、負けた対戦は全てスト負けだったり、構築を完璧に仕上げることができなかったことは反省しなければなりません。

 

やはり勝てなかったときはとても悔しく、自分の実力のなさを嘆くばかりでした。しかし、参加者の方々は皆強い方で、対戦する度にワクワクして学ぶことも多く、自分にとってとても貴重な経験になりました。

特に、僕がダブルバトルを始めるきっかけとなったバルドルさん(@barudoru)と大会で対戦することが出来てとても光栄でした。(タコ殴りにされました。)

 

このような情勢の中、PJNOという素晴らしい大会を企画・運営していただいたリバティノート様、対戦していただいた方々、フレ戦に協力していただいた方々、本当にありがとうございました。

 

7月からは新たにポケモンが解禁され、8月には日本一決定戦の本戦が行われます。今回の経験を踏まえて、日頃の取り組みをより一層洗練させ、本戦で良い結果を得られるように頑張っていきます。

 

 レンタルチームは、需要があるかはわかりませんが 7月10日まで公開しています。何か質問等がありましたら、僕のTwitter@azl_poke)までお願いします。